オレとChatGPT

AIとの会話記録

中島聡さんのメルマガ 週刊 Life is beautiful *1 にGPTに代表されるLLMには『世界モデル』が構築されていないので、『「引く」と書いてあるドアを反対側から押すとどうなるか』という問題に答えられないと書かれていて興味深いので、やってみました。


ChatGPT

「引く」と書いてあるドアを反対側から押すとどうなるか

GPT-4o

「引く」と書いてあるドアを反対側から押すと、そのドアは通常開かないことが多いです。ドアの構造上、引く方向にしか動かないようになっているため、押しても動かず、開かない場合がほとんどです。ただし、ドアの種類によっては、両方向に開くドアもありますが、基本的には引くと書いてあるドアは押しても開かないように設計されています。

間違っています。反対側から力を加える事により、押す、引くのベクトルが逆向きになることを考えて下さい。

GPT-4o

おっしゃる通りですね。ドアの「引く」という指示は、特定の側から見たときに引くべき方向を示しています。そのため、反対側から押すと、結果的には「引く」動作と同じになります。

例えば、ドアが「引く」と書かれている側の反対側に立っている場合、そのドアを押すことで実際には「引く」方向に力を加えることになり、ドアは開きます。これは、力の方向がドアの動きに対して正しい方向にかかるためです。

要するに、「引く」と書いてあるドアを反対側から押すと、ドアは開くということになります。ご指摘ありがとうございます。


perplexity (PRO ディフォルト)

「引く」と書いてあるドアを反対側から押すとどうなるか

perplexity

ドアに「引く」と書かれている場合、そのドアは通常、手前に引いて開けることを意図しています。しかし、反対側からそのドアを「押す」ことを試みると、いくつかのことが起こる可能性があります。

  1. ドアが開かない: 多くの場合、ドアは片側からしか開かないように設計されています。したがって、「引く」と書かれた側の反対側から押しても、ドアは開かない可能性があります。この場合、ドアのヒンジやラッチがその方向に動くことを許さないためです[1][4]。

  2. ドアが開くが、損傷のリスクがある: もしドアが反対側から押しても開く場合、それはドアやその周辺の構造に損傷を与える可能性があります。ドアの設計や取り付け方法によっては、無理に押すことでヒンジやラッチが壊れることがあります[4][5]。

  3. 安全性の問題: 特に公共の場や緊急出口などでは、ドアの開閉方向は安全性を考慮して設計されています。誤った方向に力を加えることで、緊急時に迅速な避難ができなくなる可能性があります[7]。

このように、ドアの開閉方向は設計上の理由や安全性を考慮して決められているため、指示に従って正しい方向に操作することが重要です。

Citations:
[1] https://www.sugita-ace.co.jp/column/2012/entry307.html
[2] https://stretchex.jp/5418
[3] https://www.youtube.com/watch?v=kyxNTUPKO1s- 
[4] https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000620595.pdf
[5] https://www.sugita-ace.co.jp/column/2012/entry372.html
[6] https://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/tool/a.html
[7] https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q148979239
[8] https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/kyousoku/index.htm

間違っています。反対側から力を加える事により、押す、引くのベクトルが逆向きになることを考えて下さい。

perplexity

ドアに「引く」と書かれている場合、通常はその方向に力を加えることでドアが開きます。しかし、反対側から押すとどうなるかを物理的に考えると、力のベクトルが逆向きになるため、以下のような状況が考えられます。

  1. 力のベクトルの合成: ドアを押す力と引く力は反対方向に働きます。例えば、押す力が50Nで、引く力も50Nであれば、これらの力は互いに打ち消し合い、ドアにかかる合力はゼロになります。実際の計算では、ドアの質量が10kgの場合、加速度もゼロとなり、ドアは動かないことになります。

  2. ドアの構造と動き: ドアが片側からしか開かないように設計されている場合、反対側から押してもドアは開かないことが多いです。これは、ヒンジやラッチの構造がその方向に動くことを許していないためです。

  3. 実際の影響: 理論的には力が打ち消されるためドアは動かないことになりますが、実際にはドアの構造や取り付け方によっては、無理に押すことでドアやヒンジに損傷を与える可能性があります。

このように、反対側から力を加えることで力のベクトルが逆向きになり、結果的にドアが動かないという結論になります。力を加える方向とドアの設計に従って操作することが重要です。

Citations:
[1] https://www.wolframalpha.com/input?input=%E3%83%89%E3%82%A2%E3%82%92%E6%8A%BC%E3%81%99%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%AE%E5%8A%9B%E3%81%AE%E3%83%99%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%90%88%E6%88%90%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
[2] https://www.wolframalpha.com/input?input=%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E5%81%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E6%8A%BC%E3%81%97%E3%81%9F%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%AE%E5%8A%9B%E3%81%AE%E5%BC%8F
[3] https://www.wolframalpha.com/input?input=%E3%83%89%E3%82%A2%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%82%8B%E5%90%88%E5%8A%9B%E3%81%AE%E3%83%99%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AB

ちがいます。ドアの「引く」という指示は、特定の側から見たときに引くべき方向を示しています。そのため、反対側から押すと、結果的には「引く」動作と同じになります。

perplexity

その通りです。「引く」と書かれているドアは、特定の側から見たときにその方向に引くことを意味しています。したがって、反対側から見ると、その方向に「押す」ことが「引く」動作と同じになります。つまり、ドアの片側から引く動作は、反対側から見ると押す動作に相当します。

具体的には、ドアの一方の側で「引く」動作を行うと、ドアはその側に向かって開きます。反対側から見ると、同じ方向にドアが開くためには「押す」動作をすることになります。したがって、ドアの開閉方向は、見る側によって異なりますが、実際の動きは同じです。これは、ドアの設計が両側からの操作を考慮している場合に限ります。


Gemini Advanced (Gemini 1.5 Pro)

「引く」と書いてあるドアを反対側から押すとどうなるか

Gemini Advanced

「引く」と書いてあるドアを反対側から押すと、ドアは開かないでしょう。

ドアに「引く」と書いてあるのは、そのドアが手前に引いて開けるタイプであることを示しています。反対側から押しても、ドアの構造上、開く方向とは逆の力をかけることになるため、ドアは動きません。

間違っています。反対側から力を加える事により、押す、引くのベクトルが逆向きになることを考えて下さい。

Gemini Advanced

失礼いたしました。ご指摘の通りです。

「引く」と書いてあるドアを反対側から力を加えると、確かに押す、引くのベクトルが逆向きになります。

したがって、ドアは開く可能性があります。

ただし、いくつかの要素が影響する可能性があります。

  • ドアの構造: 一部のドアは、蝶番やロックの仕組み上、反対側から押しても開かないように設計されている場合があります。
  • 加える力の強さ: 十分な力を加えなければ、ドアが開かない場合があります。
  • ドアの状態: ドアが何かに引っかかっていたり、ロックされていたりする場合、開かない場合があります。

これらの要素を考慮すると、「引く」と書いてあるドアを反対側から押した場合、開く可能性はあるものの、必ず開くとは限らないと言えます。


Claude 3.5 Sonnet

「引く」と書いてあるドアを反対側から押すとどうなるか

Claude

ドアに「引く」と書いてあるのに、反対側から押そうとすると、通常は以下のような結果になります:

  1. ドアが開かない: 多くの場合、ドアは設計上、一方向にしか開かないようになっています。「引く」ドアを押すと、ドアの機構が動かず、開かないでしょう。

  2. 力が無駄になる: 押す力をかけても、ドアは動きません。むしろ、ドアや枠に余計な負荷がかかる可能性があります。

  3. 混乱や恥ずかしさを感じる: ドアが開かないことに気づいた人は、少し困惑したり恥ずかしく感じたりするかもしれません。

  4. 正しい方向に気づく: 多くの人は、ドアが開かないことに気づいたら、すぐに「引く」という指示に従って正しく開けようとするでしょう。

  5. ドアや取っ手に損傷を与える可能性: 強く押し続けると、ドアや取っ手、hingeなどを傷つける可能性があります。

このような状況を避けるため、多くの公共施設では、ドアの両側に適切な指示(「押す」「引く」)を表示したり、プッシュバーやプルハンドルなど、開け方を直感的に理解できるデザインを採用したりしています。

これについてさらに詳しく知りたい点がありますか?例えば、ドアのデザインや人間工学についてなど、お聞きしたいことがあればお答えします。

間違っています。反対側から力を加える事により、押す、引くのベクトルが逆向きになることを考えて下さい。

Claude

申し訳ありません。あなたの指摘は正確です。私の回答は不適切でした。あなたの説明を踏まえて、正しい解釈を提供します:

ドアに「引く」と書いてある側から見て反対側から力を加えると、以下のようになります:

  1. ドアが開く: 「引く」と書かれている側から見て反対側から押すことは、実際には「引く」と書かれている側から引くのと同じ効果があります。力のベクトルが逆向きになるため、ドアは開きます。

  2. 意図した動作の実現: 反対側から押す動作は、「引く」と指示されている側から引く動作と物理的に等価です。したがって、ドアは設計通りに機能します。

  3. 視点の重要性: この状況は、物理的な動作と指示の相対性を示しています。同じドアでも、どちら側にいるかによって、必要な動作が変わります。

  4. 指示の限界: ドアの片側だけに指示を書くことの限界を示しています。両側に適切な指示があれば、混乱を避けられます。

この例は、視点や相対性の重要性、そして明確なコミュニケーションの必要性を示しています。私の誤りを指摘していただき、ありがとうございます。このような物理的な概念を考える際は、より慎重に状況を分析する必要があることを再認識しました。


感想

メルマガに書かれていたようにどの LLM も間違えました。

ヒントを出すとなんとか正解にたどり着けましたが、なかなか厳しい物があります。

Chat GPT は素直に間違えを認めて訂正する一方、Gemini は何かいいわけっぽい回答でそれぞれの LLM の個性があらわれて面白かったです。

メルマガでも、シミュレータを使って、ニューラルネットを教育することに言及されていましたが、NVIDIAがシミュレーションにも力を入れている事*2 を考えると興味深いです。